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英語多読初心者が知っておく言葉
英語の多読を取り組む際に見かける専門用語をざっとまとめてみました。
YL | 読みやすさレベル(0.0〜0.9レベル)。SSS英語多読研究会が本の読みやすさの基準を作成。英語を学習する日本人にとっての読みやすさが数値化されたものです。 |
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LL | リスニングレベル(0.5〜9.1レベル)。連結・脱落・同化などの音の崩れやスピード、ポーズの長さと多さなどを総合した音だけの難易度を図っています。 |
word | その本に記載されている語彙の量。 |
wpm | words per minute。読書スピード。1分間に読む語数を表したもの。数字が高いほど、英文を読むのが速いということになります。TOEICは150wpm、ネイティブの話すスピードは180~200WPMと言われています。 |
GR | Greaded Readers。英語学習者用の段階別読みもので、レベルに合わせ語彙の量や文法の難易度も調整されており、通常の本より読みやすくなっています。 |
かけ流し | 本を読む時以外にもずっと英語の音源をかけ流す方法。英語の聞き取り能力を身につけます。 |
聞き読み | 音声を聞きながら、テキストを目で追っていく読み方。英語の音に慣れます。 |
シンクロ・リーディング | 音声を聞きながらテキストを声に出し、遅れずに読んでいく練習方法。シャドーイングの前段階。発音が良くなる練習にもなります。 |
シャドーイング | テキストを見ないで、聞こえてくる音声に合わせて発声していく練習方法。リスニング力の強化ができます。 |
英語多読初心者が進める手順
やさしいレベルから始める
優しい英文をたくさん読むことで読むスピードも上がり、日本語に訳さなくても理解ができ、読み進めることができるようになります。
わからなくてもそのまま読み進める
わからない単語の意味があってもその都度辞書で調べずに、話の流れを追い、文脈から直感的に理解できるスキルを磨きます。
英文和訳はいらない!日本語に訳さない
和訳をしていると読む速度は一向に上がりません。
長文になってくるにつれて和訳していると読む時間がどんどんかかってしまい、読むのに負担もかかります。
ちなみに、英語のまま理解するには30万語程度の多読をする必要があるといわれています。
Greaded Readersを利用する
となりますよね。
やさしいレベルを測るには、Greaded Readers(GR)と呼ばれる英語学習者用の段階別読みものがありますので、それを利用して読み進めるのがやりやすいです。
最初からレベル分けされているので、自分が簡単と感じるレベル(8割以上の理解度)の本をたくさん読むことから始め、読むことに困難なくスラスラ読めるようであれば次のレベルに進むと良いです。
GRには多読用に本が用意されているので、自分で本を選ぶ手間を省けるのでおすすめです。
また、レベルごとに語彙の量や文法の難易度が調整されているので、普通の本より読みやすいものが多いです。
多聴も大事
ただ読むだけではなく、音声付きの本も読むようにしたいです。
音声を日本語に訳さず読むには聞き込みの練習も大事にになってきます。
大人の英語多読初心者におすすめ「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」
- 英語多読初めて取り組む
- 英語をやり直したい
- 文法苦手
- 長い文になると何が何だかわからない
「文のどこに注目して、どこが重要で、どこはおまけなのか、それを見分ける程度の知識」を身につけることがねらいの本です。
文法用語を使わずに読む方法を実際に物語を読み進めながら学習し、英語そのものの仕組みを理解できるようになります。
幼児・小学生におすすめ「Oxford Reading Tree」
Oxfordから出版されている子供向けのGR。
Oxford Reading Tree(以下ORT)は上記動画の通りいくつかシリーズがありますが、その中でも『Read With Biff, Chip And Kipper』シリーズがおすすめです。
こちらのシリーズは冊数が多く、Stageごと以外にもセットやパック、CDの有無で価格がかなり変わったり、販売のバリエーションが豊富なので、予算と合うものを選んで購入するのが良いです。
また、ORTは価格が高いのでいきなり買って合わなかったらどうしようと考える人には、まずは「イギリスの小学校教科書で始める-親子で英語絵本リーディング」の本でORTを読んでみるのも良いかと思います。
こちらの本は、ORTの中でも初級者向け。
幼児・小学生に最適な Stage 1、1+、2の中から10冊入っており、CDと解説も付いているのでとても読み聞かせしやすくなっています。朗読CD付き。
ORTの世界がダイジェストでわかります。


継続しやすい環境を整える
働いている大人だと読む時間がなかなか取れないことも。
通勤時間で読める電子書籍やアプリもおすすめです。
AmazonでもLexile指数で絞り込むことができたりと、便利になってきています。
子供はさらに環境が大切。
きっかけは親が作ったものだからです。
読んでもらいたいなら、本がとりやすいところにあるか、興味持つ工夫しているか(関連動画やかけ流しなど)、一つ一つ見直しましょう。
また、読む習慣つけるためにいつも時間を決めることも大切です。
寝る前の30分、など固定にしておくと習慣化し、自主的に取り組むようになります。
多読が生活の一部になるよう親が工夫してあげることが重要です。